飯田ゼミ

明治学院大学の法学部で開講している 著作権ビジネスと法のゼミのホームページです。

前期の発表(グループ発表)

前期は、エンタテインメント業界のグループ発表を行いました。
数名ずつのグループ制で、下記6つのエンターテインメント業界について、
それぞれの業界の概要、ビジネスモデル、
法律上の問題、主な判例について発表しました。

|| 音楽 | ライブ | 映画  | ゲーム | 放送 | 出版 ||

● 音楽業界

音楽業界の概要では、音楽ソフトの売上が減少傾向にあることと、それに対し、音楽配信の売上が急激に伸びていること、 作家やアーティストなど、音楽業界の担い手にはたくさんの著作権があることなどがあげられました。 業界の抱える問題では違法ダウンロード問題、盗作問題を取り上げました。

● ライブ業界

ライブ業界では作曲家と実演家(コンサートの出演者など)の他に、 コンサートプロモーターというライブの企画運営を行う役割がいることが発表で述べられていました。 4000人の需用に半分の2000枚しかチケット販売せず、 「飢餓状態」を生み出すことでコンサートの売上を伸ばすというプロモーターの戦略があるそうです。

● 映画業界

映画業界のビジネスモデルは、映像制作会社やプロダクションといった"制作"、映画配給会社のような"配給"、 映画興行会社の"興行"の、3つの役割から成ることが述べられました。ローマの休日が、著作権保護期間の終了により、 パブリックドメインとなったことが発表で扱われていました。

● ゲーム業界

映画業界の発表をうけ、ゲーム制作と映画製作の違いを発表していました。映画では制作委員会が設けられるのに対し、 ゲームでは制作委員会は設けず、制作資金はメーカーの自己負担で賄うというのが大きな違いでした。 業界の問題は中古ゲームソフト問題やゲームは社会に悪影響を与える要因かという問題、マジコン問題など、様々な問題が挙げられていました。

● 放送業界

現在、テレビ業界の構造はテレビ局のような"放映"サイドと制作プロダクションのような"制作"サイドの2つが存在しますが、 もともとはテレビ局が制作も行っていたそうです。 インターネットの普及などで若者のテレビ視聴時間が減少していることが問題として挙げられていました。

● 出版業界

時代の情報化に伴い紙媒体である既存の出版物の普及・シェアは厳しくなってきています。 そこで出版業界グループでは、現在の業界状態を把握した上で 有名判決『キャンディ・キャンディ事件』とファイル共有サイトにおける違法アップロード問題を通して、 今後の出版業界について発表させていただきました。



最終更新: 2010, 11, 8 (記: HP係 山本祐美)